5:目安を再計算して再エントリー

2020年6月20日土曜日

吊り天井の発注手順

t f B! P L

 目安の切り下げについて


決済して増し玉に必要な資金を利確したら
最初に差し入れておいたヘッジ資金に利確した金額を加えて
建て直しを行うために再びエントリーします。
この際に注意として、


「利確した金額分だけストップの目安を切り下げます」


最初に決めておいたストップの目安を固定したまま
再度ヘッジを建て直すと、
建て直しに必要な資金量がその都度増加し
ヘッジの本数を増やすことができません。

計算例

100円ストップで97円開始の
1000通貨のショートヘッジ1本が
50銭下がって96.5円になった際に、
50銭を利確して再度同じ目安で立て直すと
必要な資金が3000円から3,500円に増えるだけで
建て増しに必要な利益を手元に残すことができません。


吊り天井は当初決めた目安幅をキープするため
下落して利確するたび
利確した金額と同じ値幅分目安を下げて
手元に残った金額をヘッジのロットの追加に回します。
これが吊り天井の最大のキモになります。








吊り天井の移動目安の計算方法


それでは実際の手順に戻って利確幅の分
ストップの価格を修正してみましょう。

まず先ほど利確した吊り天井の
決済逆指値の項目を確認してみましょう。
決済した時は、履歴がMT4の「決済逆指値(S/L)」欄に記録されています。
この金額に利確によって動いた値幅分の金額を
加算(減算)して新しい目安を設定します。

この時注意点としては
ヘッジの方向が売りと買いの場合で
計算方法が異なりますので
計算の際には売り買いの方向を間違えないように
注意してください。


①本体買い - 吊り天井売りの場合

移動したストップ目安=決済逆指値(S/L)-(約定価格-決済価格)








②本体売り - 吊り天井買いの場合

移動したストップ目安 = 決済逆指値(S/L)(決済価格-約定価格)





※MT4で言うと、
決済価格右の「価格」欄の金額
約定価格左の「価格」欄の金額
となります。

計算例

ドル円でストップ目安100円、
97円でエントリー(約定)した
吊り天井のショートヘッジ10本を
50銭下がった状態で決済した場合、
新たにヘッジ11本を建て直す目安は

100円-50銭=99.5円

になるので、決済逆指値(S/L)欄に99.50円を入力します。
これで建て直しは完了です。


【補足】建て増しのタイミングについて


建て増しのタイミングですが、
利益が乗ってきたらなるべく早く建て増すのが理想ですが、
いつ相場が動くかもわかりませんし、
最初のうちはヘッジ玉のロット数が少ないため
多少の値動きではまとまった含み益は乗ってきませんので
若干資金効率は悪くなりますが、
一日一回吊り天井のヘッジ玉の価格をチェックして
建て増しに必要な利益が乗っていたら
建て増しするという感じで良いと思います。


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